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≪さくらん坊≫
2009/06/18
農家.com

■「箱入り娘」なさくらんぼ

 さくらんぼが日本で栽培され始めたのは明治時代のこと。1868年にドイツ人が北海道に6本のさくらんぼの木を植えたのが始まりです。

 その後、北海道をはじめ各地で栽培が開始されましたが、北海道と東北以外ではうまく育たなかったため、北海道と東北を中心に栽培されるようになりました。中でも山形県は特にさくらんぼ栽培に力を入れ、今では日本国内で栽培量NO.1で、日本の生産量の7割を占めています。

 さくらんぼは雨露にあたると実が割れてしまったり、鳥による被害に遭いやすいなど、非常にデリケートな果物なため、手作業で大切に栽培されます。雨にあたらないように雨よけを作り、雪で枝が折れないように雪下ろしをし、出荷の際もキズがつかないように細心の注意が払われます。このようにさくらんぼはたいへん手間がかかる果物なので、市場でも高値で取引されています。さくらんぼが「箱入り娘」とたとえられるのは、こうした理由からです。

■さくらんぼの栄養素

 さくらんぼの甘みはブドウ糖、酸味はリンゴ酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸などの有機酸から構成されています。カロチンも多く含みます。さくらんぼには利尿作用や気管支炎などの消炎作用があるといわれています。

■美味しいさくらんぼの見分け方

 さくらんぼは品種や出回りの時期によって違います。果物店では産地の規格や等級分けを目安にして仕入れます。「秀」の「LL」といえば、もっとも良い品質で、2Lサイズの大玉ということを意味します。「優秀」と言いますが、産地の決めた等級では「秀」のほうが「優」よりも評価では高くなっています。

 でも、等級の表示をして販売する店はありませんから、日頃からおいしい果物を販売している店を選ぶのが一番です。

 同じ品種であっても産地によって出荷する時期が違いますから、品種と時期を把握しておくこと、それと、大玉で、色つやがよく、色の濃いもの、パチパチとはじけそうに張りがあるものが確実においしいといえます。

 さくらんぼのおいしさは甘さだけでは表現できません。甘さもあるけれど、酸味もほどほどにある……甘酸相和す魅力がさくらんぼの素晴らしさといえましょう。「さくらんぼなんておいしいと思わない」「酸っぱい」という人は本当においしいさくらんぼを味わったことがない人です。本当においしいさくらんぼを知った人は、きっとさくらんぼのファンになることでしょう。

 

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